驚きのカウンターテナー 

グリーグ / 2つのノルウェーの旋律 作品63

グリーグ / 2つのノルウェーの旋律 作品63

 新イタリア合奏団は総勢12名、第1・第2ヴァイオリン・ビオラが(多分)各3名・チェロが2名、コントラバス1名で構成されている。若手音楽家達との共演の時は控え目にしていたようだったけど、合奏団だけの時は華やかな演奏だった。全員がコンサートマスター級のソリスト達で構成されているというのも頷ける。
 そして、驚いたのが、コントラバスの弾き手の余りにも美しい独唱だった。まるでそこに天使が現れて歌っているような錯覚に陥るほど、魂にジーンとくるような、心を揺さぶられるようなひと時だった。会場がし〜んと静まり返り、歌が終ると、割れるような拍手が続いた。アンコールで歌った日本語のきよしこの夜」も清らかで美しかった。